祭の殿(しんがり)
令和元年・第30回かつお祭
荒天の中多くのご来場
誠にありがとうございました。


前日・当日と荒天が続き
今回はお客さまも少なく
過去最悪の「かつお祭」に
なるかもしれない・・・。
大方のスタッフ予想が外れ
時折雨風が強まる中
嬉しい誤算でおえることが
できました。
なかでも、
心配された「かつおの水揚げ」も、
6トンもの水揚げがあり
その荒天のなか命を的に
土佐沖で強行操業してくれた
久礼の漁師仲間に大感謝でございます。


お陰で祭当日は、
雨の隙間を突いて
藁焼きたたきができた事、
12,000人ものお客さまを迎え
奇跡のような祭だったような気がします。



「やっぱり美味い!」
「さすが本場のたたき」
「よくぞ来てよかった」
多くのお客さまの声お聴き、
誠に涙の出る思いでございました。












風波が高く
残念ながら「かつおの一本釣り競争」、
「かつお船の体験乗船」など
かつお祭始まって以来
初めての中止になりましたが、
多くの皆さまに
かつおの美味さを堪能して頂き
心配や疲れなど吹っ飛ぶ思いで、
「祭」を終えることができました。
昨夜、
やっとこ一日を終えて
寝床に入って改めて
三十年30回目を終えた
「かつお祭」を振り返ってみたり、
「祭・まつり」って
なんだろう~・・・と、
考えてみました。

「祭・まつり」
改めて感じ入ることは、
北島三郎さんの歌の通り、
「男はまつりで
そうさ男をみがくんだ
涙と汗こそ男のロマン
俺もどんとまた生きてやる
これが日本の祭だよ・・♪」
祭って、
多くのお客さまに喜んでもらえ
その溢れる笑顔を見る時ゃ
もちろん最高に嬉しいもんだが、
自分の存在感を見つめ直す
強烈な瞬感に浸れる時でもある。
そしてなにより、
一つの方向に向かって
陣をはり、団を囲み
仲間意識を再度認識し合い
「絆」を深めあう空間でもある。


そんな祭を考える時、
確かに、表看板として
様々な役目を担う御方々も
重要な役割のひとつであるが、
祭りの終わった最後の最後、
「後始末」を担うものが居なければ、
「祭・まつり」は成り立たない。
ま、言えば
「殿・しんがり」の
役目の者たち・・。
「しんがり」とは
後退する部隊の中で
最後尾の箇所を担当する重要な部隊。
「後備え」とか「殿軍」ともいい、
進む時より 引く時の大変さ
その過酷さから
人が最もやりたくない役割でもあるが、
これをやり通すことから表記にも
「殿・しんがり」と表すほど重責。
そんな「祭」のしんがりを
風波にさらされながら
任を自らをもって務める
彼らに静かな「称賛」を
贈りたいものである。



誠に
お疲れ様でございました。
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